1月1日
百のひつじと、たった一ぴきの物語
― 見失わないこと ―
カイは100匹の羊の群れを世話していた。ある夕方、数えてみると99匹しかいない。1匹が群れからはぐれてしまったのだ。
仲間は「99匹も残っているのだから、もう十分だろう」と言った。しかしカイは、日が暮れかけた山道を、たった1匹を捜しに戻っていった。
岩の間で震えている小さな羊を見つけたとき、カイは怒るでも呆れるでもなく、そっと抱き上げて、肩に乗せて連れて帰った。
群れに戻ると、カイは近所の人たちを呼んで、一緒に喜んだ。「たった1匹のために、そんなに騒ぐの?」と誰かが聞くと、カイは笑ってこう答えた。
「99匹は、もう安心して眠っている。今日、私が本当に会いたかったのは、迷っていたこの子だったんだ」
どんなに小さな存在も、見失われたままにしておかない。そういうまなざしを、人は昔からどこかで求め続けてきたのかもしれません。
「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」
イザヤ書 41章10節(新改訳2017)
「【主】は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。」
詩篇 23篇1節(新改訳2017)
「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる。」
詩篇 34篇18節(新改訳2017)