大人の絵本 365日

1日に ひとつ、静かに 心に とどく物語を

1月20日

ふたつの祈りのさし絵

ふたつの祈り

― 謙虚さ ―

神殿で、二人の人が祈っていた。一人はまじめなケイ、もう一人は嫌われ者の徴税人ジンだった。

ケイは胸を張って祈った。「私は正しく生きています。あのような人とは違います」

ジンは目も上げられず、胸をたたきながら、ただこう祈った。「私のような者を、どうかあわれんでください」

二人の祈りを見ていた老人は、静かにつぶやいた。「自分を大きく見せる祈りより、正直な祈りのほうが、心に届くのかもしれない」

その言葉は、聞いていた誰の胸にも、そっと残った。

自分を正しく見せようとする気持ちより、ありのままを認める素直さのほうが、時に強さになります。

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」

詩篇 55篇22節(新共同訳)

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」

ヨハネの福音書 3章16節(新改訳2017)

「思いわずらいを、すべて神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」

ペテロの手紙第一 5章7節(新改訳2017)