大人の絵本 365日

1日に ひとつ、静かに 心に とどく物語を

1月12日

遠くから見えた姿のさし絵

遠くから見えた姿

― ゆるしと帰る場所があること ―

若者は父親に財産の分け前を求め、それを手にして、遠い町へと旅立った。

町での暮らしは派手で楽しかったが、財産はあっという間になくなった。仕事もなく、食べる物にも困った。

若者は思った。「実家の使用人でさえ、こんなに惨めな思いはしていないだろう」

恥じながらも、若者は故郷への道を歩き出した。あやまる言葉を、何度も心の中で練習した。

父親は、まだ遠くにいる息子の姿を見つけると、走り寄って抱きしめた。あやまる言葉より先に、抱きしめた。

帰る場所があるという安心は、失敗した人にとって、何よりの支えになることがあります。

「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」

マタイの福音書 11章28節-30節(新改訳2017)

「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。」

箴言 22章6節(新改訳2017)

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」

詩篇 55篇22節(新共同訳)