大人の絵本 365日

1日に ひとつ、静かに 心に とどく物語を

1月6日

家を建てたふたりのさし絵

家を建てたふたり

― 何に支えられているか ―

トウとハルは、それぞれ自分の家を建てることにした。

ハルは、近くの砂地に、手早く家を建てた。基礎工事に時間をかけず、すぐに屋根まで仕上げてしまったので、村の人々はハルの手際の良さをほめた。

トウは、少し遠くの岩場まで運んで、何日もかけて地面を掘り、固い岩の上に土台を据えてから、ゆっくりと家を建てていった。「そんなに時間をかけて」と、ハルは笑った。

やがて大雨が続き、川が氾濫した夜がきた。ハルの家は、水を含んだ砂地ごと崩れ、流されてしまった。けれどトウの家は、岩の上にしっかりと立ったまま、嵐が過ぎるのを静かに耐えた。

翌朝、トウはハルを自分の家に招き入れ、こう言った。「急いで見える形を作ることより、何に支えられているかのほうが、ずっと大事なんだと思う」

どんな時にも崩れない支えを、日々の暮らしの中でどれだけ大切にできているか。時々、立ち止まって確かめたくなります。

「それぞれの収穫物の初物をささげ、豊かに持っている中からささげて主を敬え。そうすれば、主はあなたの倉に穀物を満たし、搾り場に新しい酒を溢れさせてくださる。」

箴言 3章9節-10節(新改訳2017)

「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」

詩篇 55篇22節(新共同訳)

「人は心に自分の道を思い巡らす。しかし、その人の歩みを確かなものにするのは主である。」

箴言 16章9節(新改訳2017)